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本、映画、音楽の感想/レビューなど。

映画

『素晴らしき哉、人生!』

DVDで。これは文句なしに名作!っておもったなー。映画全体からにじみ出るポジティブ感に、どうしたってあたたかい気持ちにさせられてしまう。生きることに希望を失い、自殺を図ろうとする男の前に、ひとりの天使が現れる。僕なんか生きていてもしょうがない…

『ダークナイト』

ダークナイト (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Prime Video立川シネマ・ツーにて。あちこちでやたらと絶賛されているこの映画だけど、うーん、俺はあんまり惹かれなかったな…。たしかに退屈はしなかったけど、そんなプッシュしたいって程じゃないってい…

『ライフ・イズ・ミラクル』

DVDで。エミール・クストリッツァのこれも、大すきな映画。舞台は1992年、ユーゴ内戦時のボスニアで、セルビア人鉄道技師のおっさんが主人公。兵役に行った息子が捕虜になるのだけど、おっさんは捕虜交換要員として連れてこられたムスリムの若い女の子と恋に…

『グエムル -漢江の怪物-』

DVDで。とにかくたのしいねこれは!やっぱりこうでなくっちゃ、って言いたくなる要素がいっぱいに押し込まれていて、かなりわらえる、ひたすらおもしろいエンタテインメントに仕上がっている。や、でもちょっと変わった作品なのかな、これは。漢江の川辺で売…

『サマリア』

DVDで。キム・ギドク監督の作品を見たのははじめてだったけど、これはすごくよかった!どうにも切なくて、やりきれない感情がぎうぎうに詰まっている映画。援助交際する2人の少女と、ひとりの父親の姿を描いた物語なのだけど、そのタッチはとにかく冷徹だ。…

『黒猫・白猫』

DVDで。6月のノー・スモーキング・オーケストラのライブの興奮をおもい出しつつ、久々に見る。やっぱり、すっげーいい!とにかく音楽が最高だし、人生を全力でたのしんでいる感が画面から滲みだしてくるよう、じつに素晴らしい。ドナウ川のほとりに暮らし、…

『崖の上のポニョ』

池袋HUMAXにて。まだ自分のなかで整理ができていない感が強いのだけど、これはとにかくすごい!おもしろかった!!宮崎駿ってやっぱり偉大だわーって再確認させられた感じ。ジブリ作品を心底からたのしんで見れたのなんて、かなりひさしぶりな気がするけど、…

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

早稲田松竹にて。小学生の夏の一日をあまずっぱく描いた映画。すきなタイプの作品だし、おもしろくないとか退屈だっていうわけではないのだけど、『スタンド・バイ・ミー』のすぐ後に見たせいか、映像も音楽も、どうにも説明過多、情緒過多であるようにおも…

『スタンド・バイ・ミー』

早稲田松竹にて。もうほんとよかった!ノスタルジアを刺激しまくる、シンプルかつ最高の作品だよなーと改めておもった。作品そのものが内包している感傷に加えて、小さいころからテレビの金曜ロードショー的なやつで何度も見ている場面の数々も記憶のあちこ…

『JUNO』

吉祥寺バウスシアターにて。うん、おもしろい!ほんと、評判通りの映画だったなー。16歳のジュノは、なんとなく気に入っていた男子とセックスして妊娠してしまう。一度は堕胎をおもい立つものの、やっぱり産んで養子に出すことにしようと決心する。ジュノは…

『百万円と苦虫女』

吉祥寺バウスシアターにて。シンプルだけど、雰囲気がしっかり作られたロードムービーで、よかったなー。短大を卒業したものの、就職浪人でフリーター生活を送る鈴子(蒼井優)は、他人と接するのがいまいち得意じゃなくて、いつもどこか居場所がなさそうな…

『ウェイキング・ライフ』

DVDで。やー、これ、おもしろかったなー!2001年の作品だけど、実写の映像にデジタル・ペインティングを施したふしぎなアニメーション映像はとにかくかっこいいし、いま見てもじゅうぶん新鮮だった。主人公の青年は自分の部屋で何度も目を覚ますのだけれど、…

『シャーロットのおくりもの』

DVDで。みんなだいすき、E.B.ホワイト『シャーロットのおくりもの』の映画版。牧場の娘、ファーン(ダコタ・ファニング)に育てられ、すくすくと大きくなったブタのウィルバーだったけれど、ある日、自分がクリスマスの料理にされる運命にあることを知ってし…

『コーヒー&シガレッツ』

DVDで。ジム・ジャームッシュ監督の、11本のモノクロ短編を集めた作品。コーヒーとタバコが出てくるよ、ってこと以外には短編同士に明確な繋がりはなく、ただ登場人物たちがテーブルを挟んでだらだらした会話を繰り広げるだけ。この、だらだら感、ゆるい感が…

『僕の妻はシャルロット・ゲンズブール』

DVDで。これ最高!全体的にツボすぎて、もうわらいまくった!シャルロット・ゲンズブールの実の夫、イヴァン・アタルが監督・主演で、妻が有名女優である、ってことのいろいろな悩みを描いた自己パロディ風コメディ。この映画のいちばんの魅力は、やっぱりシ…

『アイム・ノット・ゼア』

渋谷シネマライズにて。やっぱりディランかっこいいよー!って言いたくなる映画だった。6人の俳優たちが、ボブ・ディランのいろいろな気質を象徴するようなキャラクターを演じていく。ケイト・ブランシェットのディランっぷりは話題になっていたけど(中性的…

『once ダブリンの街角で』

吉祥寺バウスシアターにて。ちょーいい映画だった!こういうのだいすき!!音楽ものの映画がすきな人は、ぜひ見たらいいんじゃないかとおもう。ダブリンの街角で、ストリートミュージシャンの男と、移民の女が出会う。何の接点もなかった2人だが、音楽を通じ…

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

渋東シネタワーにて。雰囲気重視の、おしゃれ感あふれる映画。映し出される映像、流れる音楽によって描かれるイメージはおしなべて美しく、物語性よりはセンスの方が前面に押し出されている。キャストは豪華だけど、脚本が薄っぺらなために、キャラクターと…

『ダージリン急行』

恵比寿ガーデンシネマにて。とってもゆるい映画。こういうのすきだなー。個性の強い3人兄弟(アメリカ人・金持ち)が、“スピリチュアル・ジャーニー”と称してインドを旅して回る。 やっぱり、ウェス・アンダーソン監督の作品でおもしろいのは、ゆるい空気感…

映画バトン

kinutさんのところから拾わせていただきました!はてなで初バトンだー!1.生まれて初めて劇場で見た映画は?劇場版 ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人発売日: 2017/04/10メディア: Prime Videoうーん、『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超…

『リトル・チルドレン』

1週間くらい前に、早稲田松竹にて。これはすっごいいい映画!これこれ、こういうのを俺は見たかったんだよ!っておもったくらい。全体的に、やたらと伏線が多い(と感じさせる)構成になっていて、めちゃくちゃ緊張させられる。というか、見ていてこんなに脇…

『ショートバス』

早稲田松竹にて。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督作、ってことで期待してたんだけど、うーん、これはちょっといまいちだったかも。舞台はニューヨーク。主人公は中国系の女性で、恋愛カウンセラーを職業にし…

『テラビシアにかける橋』(その2・ネタバレあり!)

観客には、この物語のはじめから、いずれレスリーは死んでしまうか、突然ジェスの前からいなくなってしまうことになるだろう、ってことはわかっている(だって、そういうのって定番じゃん!)。わかってはいるのだけど、それでもノスタルジアを感じながら映…

『テラビシアにかける橋』

吉祥寺バウスシアターにて。もう、これ、すっごくいい映画だった!こういう子供系の話って、ついつい涙腺がゆるゆるになってしまう。泣いてしまうこと自体は作品のクオリティとはたぶんあまり関係ないのかもしれなくて、でもとにかくこの映画の喚起するノス…

『ルーツ・ロック・レゲエ』

これは大学の授業で見たんだけど、よかったなー。70年代にジャマイカで撮影された、ルーツロックレゲエに関するドキュメンタリー。 音楽ドキュメンタリーなので、もちろん演奏シーンはふんだんに収録されているし、レゲエは政治、ラスタファリアニズム、社会…

『僕のピアノコンチェルト』

僕のピアノコンチェルト [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2008/05/21メディア: DVD吉祥寺バウスシアターにて。もうこれは最高!!やばい!この映画に含まれるあらゆる要素がすき!とにかく、全体にわくわく感、ポジティブ感が溢れている。描…

『俺たちフィギュアスケーター』

渋谷シネマGAGA!にて。これはおもしろい!すっごいわらった!表彰式で乱闘を起こしてしまい、一度はフィギュアスケート界から追放された元スター選手の2人(ジョン・ヘダー、ウィル・フェレル)だったが、ルールの裏をかき、なんと男同士のペアとして再出発…

『マンダレイ』

『ドッグヴィル』につづく、ラース・フォン・トリアー監督の“アメリカ3部作”の第2作目。前作ほどの衝撃はなかったけど、これまた非常にかんがえさせられる映画で、おもしろかった。前作が人間の普遍的ともいえるような弱さや愚かしさを中心に描いていたのに…

『ドッグヴィル』

DVDで。見たのは2回目なのだけど、あらためて、俺はこの映画がすごくすきだとおもった。人の醜い部分がいっぱい描かれる、なかなか嫌な気分になる作品ではあるのだけど、見終わった後には、それだけでは言い尽くせない、なんとも複雑な感情が残るし、ひどく…

『ブラウン・バニー』

DVDで。バイクレーサーの主人公(ヴィンセント・ギャロ)が、かつての恋人(クロエ・セヴィニー)へのおもいを胸に、東海岸からカリフォルニアへとむかうロードムービー。非常に淡々としていて、ストーリーの盛り上がりなんかは皆無に近い。道路とギャロの横…