2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
29日。o-nestにて、豊田道倫と昆虫キッズのライブ。年末に豊田のライブを見ると、あー今年ももう終わっちゃうんだなあって実感したり、またちゃんと見れてよかったなー、なんてしみじみおもったりもするのだけど、今回はそんなセンチメンタルな気分を一息で…
ホメロスの『オデュッセイア』を下敷きにした、奇想天外でクレイジー、危機また危機って物語のくせにとにかくドキドキさせられることのない、脱力SF。なのだけど、それでいて延々と読んでしまうようなおもしろさもちゃんとあって、頭のよさとセンスのよさを…
これはすごくよかったなー。全編に漂う、凍える夜や小さな光、静かな海のイメージが印象に残る、素敵な小説だった。舞台はスコットランド北西部。寒々しく、何もないような荒涼とした土地で、母を亡くした少女シルバーは盲目の灯台守の老人、ピューに引き取…
新宿バルト9にて。このタイトルすき!しかもエスパーとかがいっぱい出てくるコメディってぜったいたのしいに決まってるじゃんね!っておもって見に行ったのだけど、かなり小粒な、映画っていうよりはTVドラマに近い感じの作品だった。と言っても、ぜんぜんつ…
もう何もかんがえたくない、何もしたくない。だってもう眼はしばしばするし、首はぐきぐき、頭の奥のほうなんかじわじわと痺れてきてる、って状態でオフィスを出るこんな夜は、どうしても肉が食べたくなってしまう。中央線を降り、駅前の商店街を歩いてねぎ…
冬の日の晴れた朝が好きだ。それが何にも予定のない休日で、うまいこと早起きできた朝ならもっといい。冷たい空気も薄水色の空も、枯れた木の枝も、コートやブーツの重さも心地よくて、親密な感じがするから。昨日の雨で空気中の塵がすっかり流されてしまっ…
昨年はじめて『フリッカー式』を読んで、そこから順番に鏡家サーガを読み進めていったのだけど、4作目のこれがいままでのなかでいちばん好きだな、とおもった。短いながらも登場人物たちの壊れっぷり、やけっぱちな感情の暴走っぷりは迫るものがあるし、小…