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本、映画、音楽の感想など。

2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

豊田道倫 ニューアルバム『しあわせのイメージ』発売記念コンサート@Shibuya O-Nest

今年の締めはこれ。いいライブだったなー。かっこいいライブだった。しっかりと地に足がついていて、むきだしで、それでいて夢見がちな音楽だとおもった。豊田道倫の歌っていうと、歌詞からしてとても私的なイメージがあるのだけど、このライブでは強靭なバ…

『肝心の子供』/磯崎憲一郎

もうあちこちで散々言われていることだとおもうけど、この小説はすごい!!すっごいおもしろい!!おもしろいことだけは、まったく明白なのだけど、でも、そのおもしろさとはどういったものなのか、どうにもうまく表せない。たぶん、そこがすごい。いったい…

『マンダレイ』

『ドッグヴィル』につづく、ラース・フォン・トリアー監督の“アメリカ3部作”の第2作目。前作ほどの衝撃はなかったけど、これまた非常にかんがえさせられる映画で、おもしろかった。前作が人間の普遍的ともいえるような弱さや愚かしさを中心に描いていたのに…

『ドッグヴィル』

DVDで。見たのは2回目なのだけど、あらためて、俺はこの映画がすごくすきだとおもった。人の醜い部分がいっぱい描かれる、なかなか嫌な気分になる作品ではあるのだけど、見終わった後には、それだけでは言い尽くせない、なんとも複雑な感情が残るし、ひどく…

スターバックス武蔵境イトーヨーカドー店にて

ジョン・レノンの"ハッピー・クリスマス"が流れている。となりのテーブルにははがきがたっぷり積んであって、大学生くらいの女の子が年賀状を書いている。水彩絵の具で、抽象的な模様がうっすらと描かれているのが目に入った。かっこいいデザイン。おまけに…

『夕凪の街 桜の国』/こうの史代

いまさら俺が言うようなことではないのかもしれないけど、これはむちゃくちゃすばらしい作品だ。そして、きわめて重要な作品でもある。ほんと、もっと早くに読んでおけばよかった。この漫画は、いま、広島についてどのように語ることができるのか、という問…

遠慮せず帰る

バイトで、週3ペースで小6の男の子の家庭教師をしている。中学受験生だ。その子には、俺よりもずっと前からやっているメインのベテランの女の先生と、さらにもうひとり先生がついている。だから、ひとりの小学生に対して3人のかてきょがいる、というわけだ。…

『ゴッドスター』/古川日出男

おもしろかった!この小説では、主人公の女性の視点から、すべての事象が語られている。そのことばの連なりにはここちよいグルーヴ感があって、読んでいて、ごく単純にたのしい。ことばのリズム自体は、するするっと読めていってしまうような感じなのだけど…

『ブラウン・バニー』

DVDで。バイクレーサーの主人公(ヴィンセント・ギャロ)が、かつての恋人(クロエ・セヴィニー)へのおもいを胸に、東海岸からカリフォルニアへとむかうロードムービー。非常に淡々としていて、ストーリーの盛り上がりなんかは皆無に近い。道路とギャロの横…

マクドナルド渋谷丸井店にて

渋谷にはマックがいくつかあるけど、どのマックでも、その2階から外を見るのがすきだ。窓に向かってカウンター席が並んでいて、座っていると外の様子が見下ろせる。空気が澄んでいるせいか、窓がぴかぴかなせいか、景色や道行く人がくっきりとしている。マッ…

『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』/保坂和志

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた作者:保坂 和志草思社Amazonこの本のなかに、 死者を丁寧に葬り、きちんと喪に服すというのは、人間が人間として存在するための条件なのだ。人間はただ生きているだけではなくて、死んだ後も含めた漠然とした広がり…

「オーギー・レンのクリスマス・ストーリー」/ポール・オースター

なんとかゼミの発表も切り抜け、あと1こレポートを書いたら冬休み。やったー。って書いてみても、べつにあんまり気分は盛り上がらない。なにしろ、俺はふだんから大して授業にも出てない、だめ大学生なのであって、休みだろうが休みじゃなかろうがあんまり日…

今日やったのはランナウェイ

金曜にゼミで自分の発表があるので、早いとこレジュメを作ってしまわなくてはならない。でも、こういうときって、気は焦りまくっているのに、もう必ず、100パーセント、逃避行動に出てしまう。俺はほんとに昔からそうだ。やらなきゃいけないことがあると、焦…

菊地成孔コンサート2007 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@オーチャードホール

ペペ・トルメント・アスカラールは、ピアノ、サックス、バンドネオン、ハープ、弦四、ウッドベース、パーカッション×2という11人編成の、「現代音楽とラテンラウンジを繋ぐストレンジ・オーケストラ」。そして、そのコンサートの特徴は、なんといっても、ば…

『ブロークン・フラワーズ』

DVDで。これ、すっごいよかった!昔プレイボーイでならした中年独身男(ビル・マーレイ)のもとに、じつはあなたの息子がいるの、という手紙が届く。差出人は不明。男は友人のすすめるままに、昔の恋人たちをたずねる旅に出ることにする、というストーリー。…

『自由な女神たち』

DVDで。原題は『Polish Wedding』ということで、デトロイトのポーランド系一家を描いたホームドラマ。ポーランド系、っていうエスニシティ要素の出し方はわりとあざとい感じ(ピクルス、煙草とか)で、どのくらい正確に描かれているのかはよくわからないんだ…

『犯人に告ぐ』

新宿シネマスクエアとうきゅうにて。雫井脩介の小説が原作のサスペンス。 作品についてなにかを語ろうとするなら、そのいいところを引き出すように努力すべきだとおもうのだけど、残念なことに、俺にはこの映画独自のよさ、なんてものはほとんど感じられなか…

『二十四時間の情事』

これは大学のゼミで見た。原題は、『Hiroshima, mon amour』。 1959年、戦争の傷跡を残しつつも、復興の兆しを見せてきている広島が舞台。まともに描かれる登場人物は、日本人の建築家の男と、フランス人の女優(反戦映画のロケに来ている)の2人だけだ。映…