下ネタを中心とした、わかりやすくベタなわらいが続いていくコメディだ。最近のフィギュアスケートブームを茶化しているのだけど、全体的にとにかく下品でたのしい。あらゆるシーン、展開にわらいのエッセンスがぎうぎうに詰め込まれていて、ほんと、よくわらわせてもらった。コーチが2人に「必殺技」の解説をして、北朝鮮の映像が出てくるシークエンスなんて、もうめちゃくちゃおかしくって。わらいすぎて、あごが外れるかとおもった。ストーリーの作りや、伏線の張り方なんかもしっかりしていて、抜かりのない感じでとてもよかった。
映画館のなかは9割がた埋まっていたんだけど、こういうバカバカしい映画を暗闇の中でみんなで一緒に見る、ってすごいたのしい!なんておもったりした。上映前に、「この映画のパンフレットは製作されておりませんので、ご了承下さい」的なアナウンスが流れたときから、もうウケてる人もいたりなんかして、映画館のなかにちょっと親密な空気ができあがっているようで。