DVDで。みんなだいすき、E.B.ホワイト『シャーロットのおくりもの』の映画版。牧場の娘、ファーン(ダコタ・ファニング)に育てられ、すくすくと大きくなったブタのウィルバーだったけれど、ある日、自分がクリスマスの料理にされる運命にあることを知ってしまって、さあ大変!クモのシャーロットは親友であるウィルバーを救うため、クモの巣に糸でことばを織り、人間たちにウィルバーの美点を伝えようと試みるのだが…!
シャーロットの声はジュリア・ロバーツだし、ネズミ(スティーブ・ブシェミ)やらウマ(ロバート・レッドフォード)やら、動物たちの声にはずいぶん金がかかっているみたいなんだけど、これが予想外にいい感じ。シンプルで古典的な物語の世界観にうまくフィットしている。ダコタ・ファニングも目立ちすぎず、ファーンっていうキャラクターの地味さに合っている気がした。全体的に見ても、原作の雰囲気にはかなり忠実に映画化されているとおもう。
まあ、原作は児童文学の古典なわけで、すでに一定の量の物語を摂取してしまった大人にとっては、ちょっとシンプルに過ぎる作品かもしれない。派手さはないし、特にすごい見どころみたいなのがある感じでもないし。って言っても、もちろん決して悪い出来ではないので、幼稚園児とかが家で留守番するときのビデオなんかにはかなりよさげだよなー、なんておもったりした。怖いシーンがないところとか、いい話具合なんかもね。