Show Your Hand!!

本、映画、音楽の感想/レビューなど。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

俺の眉毛(とくに右の眉毛)

今日、起きてシャワーを浴びて頭を乾かして鏡を見たときに、眉毛が減っていることに気がついた。全体的な量が減ってうすくなっているような感じもするし、長さ的にはもう明らかに短くなっている。長さっていうのは毛の1本ずつの長さってことじゃなくて、眉…

『ルーツ・ロック・レゲエ』

これは大学の授業で見たんだけど、よかったなー。70年代にジャマイカで撮影された、ルーツロックレゲエに関するドキュメンタリー。 音楽ドキュメンタリーなので、もちろん演奏シーンはふんだんに収録されているし、レゲエは政治、ラスタファリアニズム、社会…

日記を書くこと(その2)

俺が日記的なものをつけるようになったのは、たしか小学校3年だか4年くらい、時期はあんまり定かじゃないんだけど、でもどうして書きはじめたのかってことはよく覚えていて、それは『スパイになりたいハリエットのいじめ解決法』って本を読んだのがきっかけ…

ナイジェリアからの転校生

かてきょやってる子(小6・男子・中学受験生)から聞いた話なんだけど、学校にナイジェリアから転校生の女の子(アニエス・仮名)がやって来たらしい。 「オレさー、本当のガイジンってはじめて見たからまじでびっくりした!色とかちょーまっ黒だし!」 「す…

『ペネロピアド』/マーガレット・アトウッド

トロイア戦争を描いた『イリアス』の続編、『オデュッセイア』で語られるのは、オデュッセウスがトロイア戦争の後、故郷であるイタケーへ帰還する道々の話だ。この小説では、その間じつに20年、オデュッセウスを待ち続けた妻、ペネロペイアの物語が描かれて…

日記を書くこと

修理に修理を重ねて使ってきたパソコンが、3日くらい前にどうやら完全に壊れてしまって、でも今日新しいやつを手に入れたので(お父さんお母さんありがとう!)、またこうして日記を書いているわけなんだけど、この3日間というもの、日記を書きたい欲、みた…

『野性の呼び声』/ジャック・ロンドン

ジョン・クラカワーの『荒野へ』で描かれているアラスカで餓死した青年、クリス・マッカンドレスは、幼いころからジャック・ロンドンの著作の愛読者だったという。そっかー、じゃあ、とおもってこの本を買ってきた。 ひとことでいって、動物ものの小説だ。飼…

月ってじつは宇宙船だったんだって!!

小6の男の子(中学受験生)の家庭教師をやっている。かてきょで小学生の男の子を教えるにあたって重要になってくるのは、だいたいにおいて、“勉強を教えること”そのものっていうよりも、“勉強する体勢をキープすること”の方なのだけど――自分で勉強する体勢に…

『僕のピアノコンチェルト』

僕のピアノコンチェルト [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2008/05/21メディア: DVD吉祥寺バウスシアターにて。もうこれは最高!!やばい!この映画に含まれるあらゆる要素がすき!とにかく、全体にわくわく感、ポジティブ感が溢れている。描…

「ヒッチハイク中の自動車事故」/デニス・ジョンソン

PAPER SKY(ペーパースカイ) no.23 (京都 (毎日ムック)作者:出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2007/10/25メディア: 大型本雑誌「PAPER SKY」に掲載されていた短編。これはすごかった!クレイジー!!デニス・ジョンソンの小説ってはじめて読んだのだけど(…

わかる/わからない

いつだったか、友達のだれかが、「わたし映画ってよくわかんないんだよねー。ストーリーとか、何が言いたいのかとか、よくわかんないまま2時間も座って見てるのって苦痛ー」みたいな話をしていて。そのときは、よくわかんないってどういうことだろう、ってぼ…

『俺たちフィギュアスケーター』

渋谷シネマGAGA!にて。これはおもしろい!すっごいわらった!表彰式で乱闘を起こしてしまい、一度はフィギュアスケート界から追放された元スター選手の2人(ジョン・ヘダー、ウィル・フェレル)だったが、ルールの裏をかき、なんと男同士のペアとして再出発…

きびしい裁判官

先日感想を書いた、ジョン・クラカワーの『荒野へ』に、 両親のことになると、子どもはとにかくきびしい裁判官になりがちで、あまり温情的な処置をとろうとしない。(p.198) 父は平凡な人間だった。それも、とんでもなく平凡な人間であることがわかったのだ…

『サマーバケーションEP』/古川日出男

ひたすら歩く、夏の一日(とちょっと)を描いた小説。人の顔を見分けることができず、その匂いや体温によって識別する“僕”は、井の頭公園で神田川の源流を発見する。“僕”は、偶然に導かれるまま、多くの人々との出会いや別れを繰り返し、あるときは少人数で…

『青空チェリー』/豊島ミホ

この本の魅力は、どの作品の主人公も、自分の身近にいそうな、いまっぽいリアリティを持っている、ってことに尽きるようにおもう。それは、実際に小説で描かれているようなしゃべり方をするやつがいるとか、描かれているようなことをしちゃう子がいるとか、…

『荒野へ』/ジョン・クラカワー

アメリカでベストセラーになったノンフィクション。裕福な家庭に育ったクリス・マッカンドレスは、大学卒業直後、家族との連絡をいっさい断ち切り、放浪の旅に出た。彼はアメリカ各地を旅してまわった後、最終的にはアラスカの荒野へと単身踏み入り、4ヶ月…

窓の外の忍者

実家から横浜に向かう電車の窓から景色を見ていたら、そういや小学生のころ、学校行くときに窓から忍者見てたよなー、とおもいだした。って、いや、まあ、架空の忍者だけど。想像上の。電車が動き出すのと同時に、忍者は現れる。あ、足がものすごく早い、っ…

『クリエイション・レコーズ物語』/パオロ・ヒューイット

2000年1月、プライマルスクリームの『エクスターミネーター』リリースをもってその歴史に終止符を打った、クリエイション・レコーズ。この本は、その直後に、レーベルの主催者であるアラン・マッギーをはじめとした関係者に取材をし、その結果をまとめたもの…

『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』/亀山郁夫

学長選挙には当選、『カラマーゾフの兄弟』の新訳はバカ売れと、昨年はノリにノっていた(とおもう)、われらが亀山ガクチョーの新書。タイトルがいいね。「研究」とかじゃなく、「続編を空想する」って、カラマーゾフを読んだ人ならきっと誰もがしてきたで…

年末、実家にて

年末から、実家に帰ってきている。電車で2時間もあれば帰れる実家だけど、まあ、なんだかんだと理由をつけて俺はあんまり帰ることはない。一人暮らしに慣れてしまって、ちょっといろんなことがうっとうしいのだ。だから、家族みんなで食卓を囲むのとかも、わ…