早稲田松竹にて。小学生の夏の一日をあまずっぱく描いた映画。すきなタイプの作品だし、おもしろくないとか退屈だっていうわけではないのだけど、『スタンド・バイ・ミー』のすぐ後に見たせいか、映像も音楽も、どうにも説明過多、情緒過多であるようにおもえて仕方なかった。
ただ、これも子供たちの演技にぐっと引き寄せられる作品で、小学生の目線にきゅんきゅんってなってしまうところは、少なからずある。バスでの会話とか、幻想的な夜のプールのシーンなんかはやっぱり素敵で(奥菜恵の輝きっぷりは尋常じゃない!)、この胸を締めつけられるような感じが岩井俊二だよなー、なんて、改めておもったりした。
もともとがテレビドラマなので、50分程度に短くまとまっているのだけど、日本の夏休み、って空気がていねいに封じ込められていたのもよかった。あー、スラムダンクとかスーファミとか、なつかしいな…なんて、ついついノスタルジアに浸ってしまったりして。