本-芸術
写真とは何かを問い直す一冊。日常的な被写体、ミニマルな構図、平面的な表現——静謐な彼の写真は「絵画的」と評されるが、それは現実とイメージの「均衡点」を探り、世界を問い直す試みである
「まじめな生活をしているだけではだめ」と語る山本耀司の、世の中のモラルや既成の美意識に対する反骨精神に惹かれる。社会が求める「正しさ」から外れ、孤独と友達になりつつ、自分なりの生を生き切るための意志を再確認させてくれる一冊
本書は、三十六景の作品を一点ずつ見開きカラーで掲載し、それぞれの作品の特徴や用いられている技法、描かれているモチーフや場所、季節などについてコンパクトな解説を加えたもの。文庫サイズとはいえ、絵の美しさはきちんと味わえるし、解説も2ページに収…