新作『クレッシェンド』の購入者特典に当たって、クリスマスイブイブに湯川潮音のミニライブを見ることができた。場所は渋谷タワーB1のごくごく小さな箱だし、『クレッシェンド』は、いままでの彼女のアルバムのなかでもとくに好きな一枚だし、ってわけで、心に染みるライブになることは見る前から確定していたわけだけど、やっぱりとてもよかった。
サポートはふたりだけで、アンサンブルはごくシンプル。編成が簡素なおかげで、ぐっと親密な演奏になっているような感じがした。教会の合唱隊マナーで歌われたクリスマスソングメドレーが美しいかったのはもちろんだけど、いままでのアルバムではなかったような、生々しい(ってほどでもないか)感情を詞にした"どうかあしたは"みたいな曲も、あの澄み切った高音で歌われるともう、うっとりするほど心地よかった。
湯川はMCで、いろんなバリエーションの曲が収められた新作のことを、「とっちらかってるアルバム」だと言っていた。それに、"どうかあしたは"のような詞はいままでなかったけれど、こういうのもやっぱり自分の一部なんだ、とも。あーそれはそうだよな、こんな天上的な歌声の持ち主だけど、自分とほとんど同世代の女の子なんだよなー、なんて改めて気づかされた気がして、やっぱり湯川は素晴らしいな!とおもったのだった。
以下、セットリスト。
電話のむこう
どうかあしたは
ここから見る丘
クリスマスソングメドレー
ルビー
- アーティスト: 湯川潮音
- 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: CD
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