2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧
スムーズに読める分析美学の入門書だが、どこかしっくりこない。原題と日本語タイトルのズレから見えてくる、本書が扱う問いと扱わない問いについて考えてみた
人間のあらゆる動機は結局のところ「自己満足」に集約される、というトウェインの主張は身も蓋もないが、何だか納得させられてしまう。人間存在の変容を求めるプラトンのイデア論と比較してみると、トウェインの人間観のドライさが一層浮き彫りになった
エロスとは神ではなく、美を欠いているからこそ美を欲求する存在である。エロス論の核心を追いながら、ディオティマという権威を借りて語るソクラテスの「ずるさ」と、それでも納得させられてしまうプラトンのレトリックの巧みさについて考える
ニューポートでの元恋人シルヴィとの別れ――映画オリジナルのこのシーンに、本作のディラン像が凝縮されている。「帰らないでくれ」と言うだけで、釈明を一切しない男。誰にとっても"a complete unknown"であり続けるその姿を読み解く