ウィルコを見たのは2年前のフジ(FUJI ROCK FESTIVAL ’11 (7/31) - Show Your Hand!!)以来だったけど、いやー、これは文句なしに素晴らしかった!!もう今年はこれ以上のライブは見られないんじゃないか…ってくらい、最初から最後まで超ハイクオリティなパフォーマンスを見せてくれた。およそ2時間半のあいだ、MCはほとんどなく、演奏は一時もだれることなく続けられ、会場には幸福な空気が満ちていた。
本当に、つくづくまっとうなバンドだ。やっているのは、曲の良さと音の良さ、アンサンブルの妙によって魅せるっていう、まあそれだけなのだけど、それをこれほどまでにまっとうにできるバンドっていうのは、そうそういない。ひとりひとりのプレイが確実に全体に貢献しており、かつ自由さを感じさせる、っていうところなんかも、かっこよかった。
個人的なハイライトは、うーん、決めがたいけれど、序盤の”Art Of Almost”、”I Might”、”At Least That’s What You Said”、”Via Chicago”、”I Am Trying To Break Your Heart”って流れがやっぱり最高だったかな。あと、”Impossible Germany”のネルス・クラインのギターは笑っちゃうくらいすごかったし、”Heavy Metal Drummer”の盛り上がりや、”Jesus, Etc.”の合唱もたのしかった。
とにかくどの曲も、アルバムの音源以上に実験的で攻撃的で、周到で知的、しなやかでびしっと決まっている。とくに、静と動の行き来を繰り返すタイプの曲は、どれもおもわずあうっとなるような素晴らしい迫力と美しさがあった。興奮するというより多幸感にぼうっとしてしまうような感覚になるライブは、ひさびさだったな。
以下、セットリスト。
- One Sunday Morning (Song For Jane Smiley's Boyfriend)
- Poor Places
- Art Of Almost
- I Might
- At Least That's What You Said
- Via Chicago
- I Am Trying To Break Your Heart
- Kamera
- Handshake Drugs
- Company In My Back
- Impossible Germany
- Born Alone
- Wishful Thinking
- War On War
- Whole Love
- Box Full Of Letters
- Heavy Metal Drummer
- Dawned On Me
- Shot In The Arm
---Encore---- Jesus, Etc.
- Walken
- I'm The Man Who Loves You
- Red-Eyed And Blue
- I Got You (At The End Of The Century)
- Outtasite (Outta Mind)
- Hoodoo Voodoo

- アーティスト: Wilco
- 出版社/メーカー: Anti
- 発売日: 2011/09/27
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (10件) を見る