10月9日、土曜日。みんなが待っていたDCPRGの復活ライブは、じつにハードな天候の下で行われた。ひとことで言って、豪雨。ふたことで言うなら、防水仕様のアウターを着ていてもなお雨が肌まで染み込んでくるような大雨、だった。もうその時点で記憶に刻みつけられるのは決定済みだったわけだけど、ライブの内容の方も、それはもう、期待以上に素晴らしいものだった。
前座は、小林径によるDJと、ヨスヴァニー・テリー&リッチー・フローレスによる演奏。じっと座っていると寒いし雨が顔を濡らしてくるし風邪引いちゃいそう、っていう状況だったから、とにかく立ち上がって身体をどんどん動かしながら見た。
で、いよいよ本編。まずは菊地(なんかすごい帽子をかぶっていたっけ)と坪口が入ってきて即興演奏を始め、そこから徐々にメンバーが登場しながら"ジャングルクルーズにうってつけの日"が進行していく。いくつものリズムが混ざり合ったり合わなかったりしながら、巨大なグルーヴのカオスが生み出されていくそのようすは、わかっていたことではあるけれど、むちゃくちゃにかっこよかった。
…むちゃくちゃにかっこよかった、ってばかみたいな感想だけれど、もう、本当にそれしか残っていない気がする。約2時間のあいだ、ひたすら気持よく踊り続けて、曲のイントロやかっこいいソロやブレイクにおもわず声を上げて、そのうち雨が降っているのかどうかすらわからなくなるくらい幸せな気分になって、そのままライブが終了しちゃった、という感じだったのだ。
個人的なハイライトは、"Circle/Line〜Hard Core Peace"後半の祝祭感溢れまくる盛り上がりと、坪口のソロ(ショルキーでもってジミヘンばりのパフォーマンス!)、そしてやっぱり、アンコール"Mirror Balls"が始まった瞬間の会場の「待ってました!」感、辺りかな。まあとにかく最高だった。はじめてDCPRGの音楽を聴いたとき、こんなにかっこいいバンドが日本にもあったのか!!って驚いたものだけど――その後しばらくは、他の音楽が完全に色褪せて退屈なものにおもえたものだった――そのときの感覚をおもい出しながら、ずっと踊っていた。
以下、セットリスト。
Perfect Days For Jungle Cruise
Play Mate At Hanoi
Structure II A Structure Del` Amerique Medievale
Circle/Line〜Hard Core Peace
Mirror Balls
- アーティスト: デートコースペンタゴンロイヤルガーデン
- 出版社/メーカー: Pヴァインレコード
- 発売日: 2001/08/10
- メディア: CD
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