9月23日、秋分の日。朝から雨が降っていたけれど、この雨とともに一気に秋がやってきたみたいだ。かなり涼しく、いや、もはやちょい寒いくらいになってきている。
夕方、松やで腹ごしらえをしてから、下北沢へ。南口を出て歩きながら、そういえば、去年もちょうど今頃、KARENを見にQueに行ったんだったよなー、なんておもい出したりする。でももう来年はない。つい先日発表になったばかりだけど、KARENは今年いっぱいで解散してしまうのだ。俺にとってはいまの日本でいちばん好きなバンドのひとつなだけに、正直とっても残念だけれど、とにかくきょうは目一杯たのしませてもらわなくちゃ、ってファッキンの横の階段を降りた。
●THE NOVEMBERS
まずは対バンのTHE NOVEMBERSから。入場曲がRideの"Dreams Burn Down"(たしか)で、おまけにメンバーの着ているTシャツは各々スミス、ジョイ・ディビジョン、マイブラ、ルー・リード、っていうわかりやすさ。ちょっと笑った。
そんな辺りからも予想できる通り、とても親近感の湧く(なんていうか、すごく同級生感のある)サウンドだった。ああ、きっとこういうのが好きで、こういう音楽をやりたいんだろうな、っていうのがすんなりわかる感じ、というか。シューゲイザー風ギターでダークかつポップな楽曲をやるところなんかは、ちょっとART-SCHOOLっぽくもある。ボーカルの一所懸命に歌う感じと、むちゃくちゃ抜けのいいベースの音が印象的だった。
●KAREN
で、いよいよKAREN。曲はすべて1st,2ndからのもので、どれもいいのはわかっていたけれど、改めてKARENは最高にかっこいい!!とおもった。
もう、なんていうか、バンドとしてかなり成熟してる感がある。解散発表を受けてのインタビューで、木下が「KARENでやれることがもうなくなった」的なことを言っていたのもわからなくもない気がしてしまうくらい、安定感のあるバンドだよなー、っておもわされた。毎回釘づけにさせられてしまうリズム隊はもちろん最高だったけれど、今回はとくにボーカルのアチコの気迫ががんがんに伝わってくのがよかった。本編ラストの"Flapper"と、アンコールの"サーチライトガール"で作り出されためくるめく音の渦なんて、もう本当に恍惚となるほど素晴らしくって。
解散は残念過ぎる――こんなにかっこいいバンドなのに、あまりにももったいない!――けど、とにかく12月のライブには絶対行くしかない!とおもう。
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