- 作者: 坪田聡
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2012/06/19
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
あと、俺の場合、ここ2,3年というもの、ちょっとでも睡眠時間が足りなくなる(5時間以下の睡眠が何日が続いたときとか)と、日中にひどい偏頭痛がするようになってしまって。これがまあ、仕事にならなくなるどころか、もう本当に何もできなくなるくらいに痛い。こめかみのちょっと上辺りに、何kgもある重りがぶら下がっていて、そいつがぐいぐい引っ張られているような感じなんである。だから俺の持っているすべての鞄のなかにはバファリンやらイブクイックやらが常備されているわけだけれど、睡眠不足を根本から解消するためにはやっぱりどうにかして睡眠を取るしかない。
そういうわけで、役に立ちそうな睡眠本を以前から探してはいたのだけれど、今回は「1分仮眠法」って魅力的なタイトルに惹かれて(あと、Kindleストアで安くなっていたので)、本書をチョイスしてみることにした。以下は、個人的になるほどとおもった部分についての、簡単なメモ。
*
- 主体的に仮眠をとるのが大事
- 仮眠は座ったまま取る
- 30分以上の仮眠はNG
睡眠不足解消のためには、短くて1分、長くて20分程度の「仮眠」を毎日の生活のなかに取り入れるのがよい、というのが本書の中心となる主張だ。コツは、眠気を感じる前に(眠気が来そうだぞ、ってタイミングで)仮眠を取るようにすること。主体的に脳を休息させ、眠気を先取りして解消するのがポイント、ということらしい。また、潜在意識に「仮眠を取ってパフォーマンスを上げるぞ」「1分眠って回復しよう」とポジティブなメッセージを言い聞かせたりするのも効果的だとのこと。
そんな仮眠だが、基本的には、椅子に座って取るのがよい。椅子に腰掛け、机に突っ伏した状態になるのまではOKだが、身体を横にしてしまうのはやめた方がいい、とのこと。身体を横たえると、「睡眠慣性」が発動しやすくなり、寝過ぎてしまう可能性が出てくるため。
30分以上眠ってしまうと「睡眠慣性」が強く働くようになり、仮眠後も眠気が継続してしまうのだという。日中にやるのはあくまでも「仮眠」ということで、あんまりがっつり寝るのはNG、というわけだ。また、週末などに寝不足を解消するために仮眠を取るような場合も、1時間半〜2時間以内に留めるようにしておくべきだという。それ以上眠ってしまうと、体内リズムが崩れてしまうということらしい。
*
上記の他にも、睡眠にまつわるトリヴィアルな知識がいろいろと書かれている(寝溜めはできない、死亡率が低いのは7時間の睡眠を取っている人、22時〜2時はお肌のゴールデンタイム、暗記物は寝る前に覚えるのが効果的etc.)が、とくに真新しい情報はなかったようにおもう。
まあ、意識的に仮眠を取るのはちゃんと効果があるよ、ってことがはっきりと理解できたのはよかったかな。あと、1分で劇的に睡眠不足が解消できたりする裏技みたいなものはない、ってわかったのもよかった。