土曜日。狭くてレトロな新宿シアターpooにて、豊田道倫のライブ。俺はここの狭さ、暗さが結構すきだ。大きなハコよりも、音楽聴きに来たんだなー、って気分が高まるような気がする。この間のレコ発は行き逃してしまったので、今回聴きに行けてよかった。ギター一本で、全部で27曲演ってくれた。前半は静かでセンチメンタルな曲たち、後半はロックンロールな曲たちが中心だった。
"POP LIFE"とか"メリーゴーラウンド"、"ピース・ミュージック"はやっぱりほんとにいいよな、すきな曲だな、とおもったり、"サマー・ソフト"では去年の夏のころをおもい出して泣きたいような気持ちになったり。豊田道倫の歌はいつもいつも心の無防備なところに直接突き刺さってくるので、ライブに行ったあとに、あーたのしかった!って気持ちになることはあんまりないような気がするのだけど、今回もやっぱりいろいろな思い出が蘇ってきては、切ないような、悲しいような、圧倒されるような、いろんな感情や思考がぐるぐると頭のなかで回るような感じがした。でもこういう歌を歌ってくれる、歌い続けてくれている人がいるってことには、なんていうか、すごく勇気をもらえるような気もたしかにしていて、ずうっと歌っていて欲しいなー、ほんとに。と、ぼんやりおもったのだった。