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Deerhunter@渋谷o-nest

ひさびさに行ったライブは、新世代シューゲイザーバンドのDeerhunter。俺は相変わらず風邪をひいていて熱もあったけど、友人と会社からダッシュで渋谷に向かって、なんとか当日券をゲットして見ることができた。

ライブが始まってまず衝撃だったのは、ボーカル/ギターのブラッドフォードの細さ!身長もたぶん190くらいあるんだけど、肩幅の狭さが尋常じゃなくて、なんかもうそのルックスからして圧倒的な存在感、ふしぎな感覚がある。で、おまけにめちゃめちゃフレンドリー。MCでは、満面の笑顔で、ぼくはこの国が大好きになったよ!ここに住みたい!みんなは光だよ!とかなんとかよくわからないことを言ったりしていた。

音の方は全体に予想していたよりもロックでラウドな印象。ボーカルも力強くて、たとえばマイブラみたいなバンドよりはずっと歌が前に出ている感じ。あと、やっぱりシューゲイザー系のバンドってドラムが大事なんだなー、と改めておもったりした。体調不良に加えてフロアがぎう詰めだったこともあって、もうむちゃくちゃに暑くて倒れるんじゃないかとおもうくらいだったけど、とにかくがんがんにサイケデリックなホワイトノイズを浴びまくれたのがよかったなー。

ライブの最後には、ぎゅいんぎゅいんとノイズを放ちまくりながら、観客のおばちゃんをステージに上げてはギターを弾かせてみたり、フロアに降りては10人以上の客と一緒に、はい、ピース!なんつって記念撮影をし始めたりなんかして、いままでちょっと見たことのないタイプのハッピーかつカオスな空間を作り出していたのがこれまた衝撃的だった。そうそう、無邪気であることって戦略的であることよりもずっと力強いんだよなー、なんて、妙なところで実感してしまった気がする。ふしぎで、なんとも印象深いライブだった。

Microcastle

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