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『WALL・E/ウォーリー』


お台場シネマメディアージュにて。いやー、ほんとおもしろかった!!見た人はみんなそうおもったに違いないけど、これは傑作!超王道な物語ながら、全編ものすごく丹念に作りこまれていて、大人も子供もじゅうぶんたのしめる作品に仕上がっている。さすがピクサー。

まずは主人公のウォーリーをはじめとする、ロボットたちの動きのいちいちが、見ていて本当にたのしい。ウォーリーの変形ギミックにはわくわくさせられるし、レンズやアームの細かな動きで感情がていねいに表現されていて、とにかくかわいいんだよー。ロボットたちの声、SEもやっぱり最高で、さすが『スター・ウォーズ』のベン・バート、って唸らされる。

ストーリー的には、全編通してウォーリーの健気さに胸を打たれまくり。ロボットたちはほとんどしゃべらないんだけど、動きや音でしっかり思考や感情が伝わってくるし、もうずぶずぶに感情移入して見てしまった。泣いちゃうよなー、これは。ゴミ収集作業の孤独感や、イヴといっしょに宇宙遊泳するシークエンスの美しさといったら!

オマージュや小ネタも当然のように充実していて、バッテリー充電完了時にMacの起動音が鳴ったり、イヴの造形がiPod風だったり。ルービックキューブとかジッポライターにもぐっときた。あと、“ツァラトゥストラ〜”の流れる、船長が立ち上がる場面はわらったなー。ひさびさに『2001年宇宙の旅』、見たくなった。

エンドロールの映像もかわいかったし、ピーター・ガブリエルのテーマ曲もよかったし、最後までまったく抜かりのない映画。よかった。