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ビギン・ザ・ビギン

9.3
今夜からちょっと旅に出るので、昼のうちにいろいろと用事をこなしておく。銀行にVISAカードの支払いの振込みに行ったら、案外手元に金が残っていないことに気がついて、焦った。金はないけどとりあえず旅行の準備をして、きのうのBBQの余りの肉・野菜を晩ごはんとして全部一気に食べる。くるしい…。

夜11時前、新宿から夜行バスにて出発。何度経験しても、この、旅のはじまり感っていうのはたまらない。わくわくしてしまう。まずは時刻表(当然でっかいやつ)を開いて、あしたからのいちおうのプランを立てることにした。とりあえず外せない目的地は、砂丘と植田正治写真美術館なのだけど、美術館は土曜まで休館らしいので、まあまずは岡山か広島あたりまで移動してみるか、ってかんがえる。

時刻表をにらみつけているうちに、横浜に到着。なつかしの天理ビル前。小学校のときの修学旅行とか、いつもここ集合だったよなー、なんておもいだす。夜行バスだとよくあることだけど、何人もの人が座席を間違って座っていて、ちょっと混乱していた。

日付をまたぐ少し前にカーテンが閉められ、照明も落としていよいよ名古屋へと動き出す。旅の夜用プレイリストをiPodで聴きつつ(こういうのをちまちま作るのってたのしい)、うつらうつらする。そういえば、きのうの夜はいろいろあって一睡もできなかったんだった。どうりで眠いわけだ…。途中のサービスエリアで目覚めたとき、通路を挟んだ席にいるおっさんが、小学校のころの塾の先生に激似なことに気づいて吹きそうになった。


9.4
5:20、名古屋着。ねむいー、とにかく眠い。東海道線に乗っかって、どんどん西へと移動する。朝日が眩しくてきれい。電車は木曽川、長良川を渡り、揖斐川も越える。小さいころ、岐阜に来たときにいつも言ってたことばをおもい出した。東から順番に、きそいながらいびる、だっけ。小学校で習うやつ。6時半、大垣で乗り換え。ムーンライトながらでここまで来るのと、感覚的にはほとんど同じだ。

そのまま順調に、米原→京都→姫路、って進むつもりが、快速の線路に架線停電だかなんだか、事故があって遅れる、とのこと。しかたなく普通電車に乗り換えるものの、ちょうど通勤時間だし、眠気が限界の身体にぎう詰めはきつそうだったので、大阪で降りて朝食をとることに。

大阪駅を出た目の前にでっかいヨドバシがあって(最近、ほんとどこもこんな感じだ!)、そのなかのサンマルクカフェに入ってようやく人心地がつく。店員さんの、「お会計は〜」のアクセントが、“か”の上にあって、あ、関西に来たんだ、って実感する。しかし眠い。きょうこれからどうすっかなー、とぼうっとかんがえようとするも、やっぱり2日で睡眠5時間ってのはきついよな…、とかすごくあたりまえのことばかりがぐるぐるして、うまく頭が働かない。

少し休んで落ち着いたところで大阪を発ち、姫路へ向かう電車のなかでひたすら眠る。12時前には着いた。調べたところ、きょう無理に広島辺りまで行っても動き回る時間はあまりなさそうなので、ここらで少し歩いてみることに。

姫路駅から、広い大通りを進む。なかなかの晴れっぷりで、植えられた木々の緑が青空に映えている。まだまだ夏じゃんね、っておもいつつ姫路城まで歩き、その周辺を散策した。海外から来ている人も結構いるし、ツアー客も多くて、あー観光地なんだな、って感じ。

そんなに長くはいなかったけど、とにかく日差しががんばりすぎてて、むちゃくちゃ汗をかいた。また電車に乗って、岡山へ向かう。山陽本線はもう何度か通ったことがあるルートだから、途中の相生で乗り換えて、赤穂線を使って行ってみることにする。

相生から乗って、播州赤穂で電車の待ち合わせ。30分近く時間があったので、駅の外へ出てみる。案内板を見て、うーん、別に行きたいとことかないや…、とおもいつつも、なんとなく赤穂城とか海浜公園って書いてある方向を目指して進んでみる。

赤穂城の辺りはやっぱりしょぼいっていうか、まあそんなに見るものもない感じで、だからそのまま駅に戻ろうかとおもったのだけど、どうせここまで来たんだし、って少しうろうろしていたら川にたどり着いた。

やったー川!ひとりでテンションが上がる。サンダルで来ているので、すぐに川に入ったり、岩の上に寝そべったり、カニとたわむれたりして、川っぽさを満喫。

川でだいぶのんびりした後、再び赤穂線に乗って播州赤穂を発つ。ゴカトカット、ゴカトカット、って規則正しいリズムを発しながら進んでいく列車の窓の外に広がっているのは、だいたいはどこかで見たことのあるような日本の田舎の景色、って感じで退屈なのだけど、ときおり太陽光線を反射して一面に輝く海がちらり見えたりして、つい目が奪われてしまったりもする。あ、小豆島とか行くってのもありだったかなー、なんておもったり。

夜になる前に岡山に到着。まだ時間があるから先に進めるけど、まあきょうはこのくらいにしておこうか、って降りることにする。結構な都会。ここも地方都市、って感じに道路が広い。まずは今夜泊まるネカフェに目星をつけて、街をうろうろとする。ジャマイカンな店で、ラスタファリアがどうの、みたいなTシャツをつい買いそうになるも、ここはこらえる。日数分の着替えは持ってきていないけど、でもなるべくぎりぎりまで荷物は増やしたくない。むだに重たい時刻表と本のせいで、もうだいぶ肩が痛いし…。てきとうな店で夕食。オムライス+ビール。至福。すっかりリラクシンしてネカフェに向かい、あした以降の予定をかんがえたり、ネットしたり、旅行メモ的なやつを書いたりした。