Show Your Hand!!

本、映画、音楽の感想/レビューなど。

エレクトリック・ミュージック・アンド・ザ・サマー・ピープル

8.5
曇天。バイトしかしていない一日。きのう歩いた分の筋肉痛がくるかとおもいきや、ぜんぜんなんともない。明日くるのかな。なんか夏って、ただ生きてるだけで消耗するなあ…とか、アイスしか食べたくないな…とか、そういう実のないことばかりかんがえてぐずぐずと過ごす。『聖☆おにいさん』を読む。評判通り、なかなかたのしい。


8.6
ぱっと目が覚めるとまだ6時で、眠いのになぜかうまく二度寝することもできない。仕方ないので、畳の上をごろごろとしながらJ-waveをむちゃくちゃ熱心に聴いてみる。

朝10時からかてきょをやって、昼、吉祥寺へ。暑い!古本屋と中古CD店をうろうろして散財し、エクセルで涼む。バルト『明るい部屋』を読み始めるも、気がついたら眠っていたりしてどうにもはかどらない。

夜、買ってきた『鈴木先生』の1巻を読んだ。やばいなこれ、ちょーおもしろい。


8.7
昼過ぎまで、洗濯したり楽器を弾いたり、ぼうっと過ごす。

夕方、電車に乗ると、週末サマソニに一緒に行く予定の友だちにばったり出会う。サマソニでなに見よっかー、っていろいろと話すも、結局、2人とも本当に見たいバンドがSFAくらいしかない、ってことに落ち着いてしまう。もう、なんつーかさ、高校生のころみたいなわくわく感を感じられないんだよねーこのラインナップ表を見ても、とかそんな話を延々としていた。テンションが上がらない。

渋谷で飲み。ひたすら盛り上がったのはいいけど、どうかんがえても飲みすぎた。すっかり酩酊したまま帰宅し、2時から3時間程かけて明日提出のレポートを書き上げる。


8.8
朝、大学にレポートを出しに行き、それからかてきょ×2。眠い。かてきょは楽って言えばまあ楽なバイトなのだけれど、どうも精神的な疲弊が最近は大きい気がしてならない。なんつーか、こう、砂漠に水を撒いている気分で、充実した感じがないっていうか。ところでH(中1♂)は夏なのに痩せる気配がまったくない。運動部のくせに。そして下ネタばっかり言っている。

帰宅し、チャリで再び大学、今度は部室へ。テスト前に後輩にプリントをコピらせてもらったので、お礼にメシかなんか奢るよ、って約束をしていたのだった。それで、夜、後輩のOとMちゃんとごはん。


8.9
夜、吉祥寺の本屋「百年」にて、大竹昭子と保坂和志の対談イベント。なかなかたのしく、2時間は本当にすぐ過ぎ去ってしまった。保坂のことばはどれもいちいちおもしろいのに、大竹の発言はどれも、ふーん…、って感じに退屈におもえて仕方なくって、なんだかふしぎだった。なんていうか、大竹のしゃべり方って大学の先生みたいなんだよなー、とか勝手なことをおもったり。


8.10
ひさびさのサマーソニックは、11時に幕張集合、ってだいぶゆるいテンションでスタート。てきとうに会場をうろつき、ティンティンズの盛り上がりにびびったり、メシを食べたり。ヴァンパイア・ウィークエンドは一応見ようかなとおもっていたのだけど、友だちと話しているうちになんかめんどくなってしまい、パスすることに。

13時過ぎからソニックステージにて、ミュートマス。お、なかなかいいじゃん!ドラムがかっこよくて、予想よりだいぶいい感じ。曲の後半、ジャムっぽくなるところがたのしいなー。

続いて、ビッフィー・クライロってバンド。が、曲が始まってすぐ、うわ、これはやめだ…ってなってしまい、いったん外へ。他のステージをちらちらと見回ってから(ダンスステージはちょー盛り上がってた!)、再びソニックに戻る。アゲインスト・ミー!って、完全に初めて聴いたのだけど、ライブのだれない感じは好印象。

そしてようやく、スーパー・ファーリー・アニマルズ!彼らこそ、きょうの俺的メインアクトだったので、気合いを入れて2列目くらいで見たのだけど、正直いまいちだった…。たぶん自分のいた場所が悪かったんだとおもうんだけど、周りがとにかくうるさ過ぎで、ぜんぜん曲をたのしめる感じじゃなくって。こんな観客がぎゃーぎゃー騒ぐバンドだったっけ!?っておもったくらい。客の叫び声がでか過ぎて、グリフの歌声もいまいち聴こえないし、すぐ後ろのやつが、曲が終わるごとに「でぃえんどおぶざわーるど!」「かりめろー!」って、すげーうるさいし…。"Zoom!"演ってる途中で「でぃえんどおぶざわーるど!」って叫び出したときには、まじで蹴り飛ばしてやろうかとおもった…。まあ、去年のリキッドルームのライブで感動しすぎて、自分のなかでハードル上げ過ぎてたかもな、とはおもったけど、でもやっぱりちょっと、いやかなり、残念な感じだった。今後はもうちょっと後ろで見よう、と心に誓う。

なんだか不完全燃焼のまま、マリンステージに移動。アリーナ前方に入り込み、アリシア・キーズをまったりと、たのしい感じで見る。バンドもうまいし、ここでSFAの無念さをいったん忘れ、とにかくたのしむモードへと気持ちを切り替えることに成功。曇っていたので、あまり暑くないのもよかった。

そして大トリ、コールドプレイは、予想していたよりずっとよかった。というか、アルバムを聴いたときの、ださっ!ってイメージを払拭してくれる、完成度の高い、素敵なライブだったとおもう。アリーナの圧縮具合は、ヒット曲を連発してきた序盤がとくにひどくて、とくに"In My Place"から"Viva La Vida"に入ったときには結構やばい感じだった。でも、後半はわりと平穏な心持ちで見られたし、クリスは盛り上げ上手で(その度に押しつぶされそうになるわけだけど…)ライブの安定感がとにかくよかった。曲が単純で、メロディーのわかりやすい感じが、広い会場にすげー合ってるよな、っておもって、あーそうかこういうのがスタジアム・バンドってことか、なんて納得したり。

帰り道、京葉線にぎう詰めにされながら、もうこのTシャツ捨てようね…、などと友だちと話す。満身創痍の気分で、1時過ぎに帰宅。