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The Mars Volta@STUDIO COAST

とにかくすごかった!!俺は今回はじめて彼らを見たけど、うーん、音もパフォーマンスも噂に違わずすさまじかった、としか言いようがないなー。呆気にとられるってこういうことか、っていうような…。演奏時間は100分くらいと比較的短めだったけど、それは全てが終わって時計を見たときにやっと気づいたことで、ライブの間はもうマーズ・ヴォルタの世界と音圧とにどっぷりずっぽりだった。

ライブが始まった瞬間から、もうエンディングか!みたいなテンションで、しかもそれが最後までずうっと途切れない。セドリックのハイトーンボイスときもちわるい動き(踊ってるというか、くねってるというか、暴れてるというか…)はかなり異様だし、オマーはバンドをしっかり統率しつつも変態なフレーズを連発してくる。サックスもかなりがんばってるし、びゅんびゅんうなりまくるベースはかなり安定感がある。だけど何よりすさまじすぎるのが、ステージ中央に陣取ったあのドラム!なんなんだあいつは一体!?とみんなおもったはず。ライブの間じゅう、もう完全にトランス状態にあるようにしか見えない、って言うかもう何か憑いてるだろあれは(千手観音的なやつが)、ってな具合に、とにかく叩いて叩いて叩きまくる!!手数とかのテクニックもやばいけど、あの“魅せる”感は本当に尋常じゃなかった。途中ちょいずれそうなときもあったけど、もうそんなのは超のつくハイテンションと勢いとでどうでもよくなっちゃう感じ。

かなりたのしかったけど、いろんなものの密度が全体的に濃すぎで、かなり体力を消耗するライブでもあった。別にすごい跳んだりはねたりしたわけじゃないけど、なにしろ大量の情報をどばっと与えられるので、それを受け止めていくだけでもうへとへとになっちゃって。でもそのなかで独特な集中力が出てくるような感覚はなんとも圧倒的で、他では味わったことのないようなこれは、くせになりそう。演ってる当人たちはきっともっとたのしいはず。やー、すごかったな…。

たぶんセットリストはこんなところ。新作の曲が中心だった↓

Viscera Eyes
Wax Simulacra
Goliath
Ouroboros
Tetragrammaton
Aberinkula