Show Your Hand!!

本、映画、音楽の感想/レビューなど。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』

渋東シネタワーにて。雰囲気重視の、おしゃれ感あふれる映画。映し出される映像、流れる音楽によって描かれるイメージはおしなべて美しく、物語性よりはセンスの方が前面に押し出されている。キャストは豪華だけど、脚本が薄っぺらなために、キャラクターと…

英語を教える

俺がかてきょをやってる男子、Hのこと。Hも4月からは中学生なので、最近は英語を教えている。とは言っても、Hは英語のスペルを読んで発音することはまだほとんどできていないし、例文にしても、"Hello,I'm Ken. Nice to meet you."くらいしか覚えられていな…

合格体験記

俺がかてきょをやっている小6男子、Hが、「合格体験記書いたー!」と自慢げに見せてきた。 <合格体験記> 合格校:○○大付属中学、××中学 生徒氏名:●●●●☆家庭教師をお願いしたきっかけを教えて下さい。 自分の学力を理解し、より偏差値を上げ、合格に一歩…

眠れない夜に

最近、夜なかなか寝つけなくて困っている。俺は基本的にどこでも寝れちゃうタイプなのだけど、今の時期だけはそうもいかなくて、身に覚えのある人ならすぐにピンとくるに違いないそれはもちろん花粉症のせい、鼻のせいなのだ。 くしゃみや鼻のずるずるが止ま…

『クラバート』/オトフリート・プロイスラー

18世紀ドイツ、ポーランド辺りを舞台にしたファンタジー。1971年発表の作品だから、いわゆるファンタジー小説の黎明期に書かれた、古典というやつだ。家を持たず、放浪の生活を送っていた少年、クラバートは、ある日夢のなかで聞こえてきた声に導かれるよう…

もっと奥まで知りたい覗きたいバトン

あこがれの硬派ブロガー、duke377おじさまからバトン(id:duke377:20080310)をいただきました!ありがとうございます!!【ドラえもんの秘密道具でいちばん欲しい物は?】 ドラえもんにぜんぜん詳しくないからわからないんだけど、あごの間接の調子がよくな…

『アクロバット前夜』/福永信

これはおもしろい小説!まず状況のありえない感がおもしろいし、そのありえない状況に対する登場人物の反応のありえなさ、それを描写する文章の視点が変で、ついついわらってしまう。こういうのは、シュールっていったらいいのかな? どうしてこの小説に書か…

『ダージリン急行』

恵比寿ガーデンシネマにて。とってもゆるい映画。こういうのすきだなー。個性の強い3人兄弟(アメリカ人・金持ち)が、“スピリチュアル・ジャーニー”と称してインドを旅して回る。 やっぱり、ウェス・アンダーソン監督の作品でおもしろいのは、ゆるい空気感…

映画バトン

kinutさんのところから拾わせていただきました!はてなで初バトンだー!1.生まれて初めて劇場で見た映画は?劇場版 ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人発売日: 2017/04/10メディア: Prime Videoうーん、『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超…

『リトル・チルドレン』

1週間くらい前に、早稲田松竹にて。これはすっごいいい映画!これこれ、こういうのを俺は見たかったんだよ!っておもったくらい。全体的に、やたらと伏線が多い(と感じさせる)構成になっていて、めちゃくちゃ緊張させられる。というか、見ていてこんなに脇…

『青色讃歌』/丹下健太(その3)

『青色讃歌』の主人公、高橋は就職活動をしている。だから会社に面接を受けに行ったり履歴書を書いたりするところが小説には描かれているんだけど、どうせだったら証明写真を撮るシーンも書いて欲しかったなー、と読みながらかんがえていた。高橋がどこかの…

『青色讃歌』/丹下健太(その2)

前回、あっちとこっちの区分って感覚がうんぬん、みたいな話を書いたけれど、そういうのは、こんな会話によく表れている。 「そういえば、俺そっちに行くことになったから。仕事決まったんで」 自分から大西に対してそんなことを言ったことに高橋は驚いた。 …

『青色讃歌』/丹下健太

第44回文藝賞受賞作。同時受賞の『肝心の子供』が最高だったので、なんとなくあまり期待していなかったのだけど、いやいや、こっちもかなりいい小説だった!一言で言うと、主人公の高橋(28歳・フリーター・♂)の、何でもないような日常を描いた作品、という…